春になるといろんなものが旬の時期を迎えます。
春に旬になるもので多いのが山菜ですね。
特に春になって出てくる芽を食べるものも多くあります。
そんな山菜には昔から食べられているものも多いのですが、
「ウコギ」
もそんな1つです。
ウコギはあまり聞かない名前ですが、ウコギ科の草木の若芽のことで、
ウコギ科の仲間には「コシアブラ」や「ウド」などがあります。
このウコギは昔から春の山菜として食べられてきました。
今回はこの「ウコギ」の栄養や効果、食べ方などについて紹介します。
ウコギってどんな山菜?旬の時期は?
ウコギは、木の枝先に葉柄が伸びていて、色は根元まで緑色をしています。
コシアブラに似ていますが、それよりも少し小さいものとなっています。
(コシアブラについてはコチラ)
ウコギにも種類があり、「ヤマウコギ」「ヒメウコギ」などがあります。
栽培されて出荷されているものは、たいていが「ヒメウコギ」となっています。
ウコギはアクが強くクセがあるのですが、ヒメウコギはウコギの中でもクセが強くないため食べやすい種類となっています。
ウコギの味は、かなりクセがあり、苦味・渋みに近い味と独特の香りがあります。
このウコギですが、全国各地に自生しています。
ウコギが一番盛んなのは山形県の米沢市で、現在でも栽培され出荷されています。
ウコギの旬の時期ですが、
3月〜6月
となっています。
ウコギの栄養と効果について
ウコギの栄養分ですが、実はビタミンやカルシウムが多く含まれています。
また、生活習慣病の原因とされる「活性酸素」を除去するポリフェノールなどの抗酸化物質も多く含まれています。
がんなどの病気や老化を招くといわれる活性酸素を抑えるサポニン類、ポリフェノール類を多く含んでいます。
最近、抗酸化性の強い成分として、水溶性のクロロゲン酸が多量に含まれていることが判明しています。
これはポリフェノール類の一つで、高い抗酸化性があるということで注目されています。
このウコギの栄養分に着目したサプリも販売されています。
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ウコギの選び方と保存方法について
ウコギは春になって出てくる新芽を食べますので、大きくなりすぎていないものを選びます。
だいたい5cmぐらいまでで、それ以上成長したものはあまり美味しくありません。
また、風味や香りが大事な山菜なので、なるべくすぐに使うようにしましょう。
保存する場合は、乾燥しないようポリ袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室に入れて保存します。
ウコギは長期保存には向いていないのですが、どうしても保存する場合は、
塩を加えた熱湯にくぐらせてから冷水にいれてアク抜きした物を小分けして冷凍します。
ウコギの美味しい食べ方は?
ウコギはアクが強いので、揚げ物にする場合以外は茹でてアク抜きしてから使います。
ウコギはまず、軸の付け根にある固い部分を取り除きます。
アク抜きで茹でる場合は、水に1%の塩を加えてから沸騰させ、そこに1〜2分ほど入れてから冷水に入れます。
食べ方としては、まず「天ぷら」があります。
天ぷらにする場合はアク抜きが必要ありません。
タラの芽やコシアブラと同じようにいただきます。
他の調理法としては、おひたしや和え物にします。
ただ、クセが強いので、他の野菜と合わせたほうがいいでしょう。
山形の郷土料理ではクルミ味噌で和え物にするようです。
他にも「うこぎ飯」も人気です。
ウコギが盛んな山形県で親しまれている食べ方で、炊き込むのではなく、
塩茹でしたウコギを細かく刻んだものを、軽く塩味をつけたご飯にまぶして混ぜて食べます。