夏ぐらいの時期になると、外に干しておいた洗濯物を取り込むと、
洗濯物になにやら小さい茶色い粒ようなものがついていることがあります。
これがなかなか取れない厄介なものなのですが、
これは実は「虫の卵」なんです。
しかも、何の虫かというと、これが「カメムシ」。
そう、あの臭いを出す嫌な存在ですね。
この卵がもし気づかずにタンスなどにしまってしまい、そのまま孵化なんてしたら・・・
と考えただけでもゾッとしますよね。
こんな洗濯物についたカメムシの卵の対策について紹介します。
洗濯物につく虫の卵はどんなの?
洗濯物に茶色い虫の卵のようなものがついていたら、それはたいていカメムシの卵です。
中には白いものが混ざっていたりします。
小さい粒々したものが、10〜100個ほどまとまってついています。
大きさはそこそこあるので、見れば分かるのですが、
洗濯物の裏側だったり見えにくい場所なら見落とすかもしれません。
このカメムシの卵ですが、どれくらいで孵化するかというと、
だいたい7〜10日ほどとなっています。
この卵をもし見落として、そのまましまってしまい、孵化した場合どうなるかですが、
いきなり成虫のカメムシが出てくるわけではありません。
孵化した直後は幼虫なのですが、成長するためのエサがないので、カメムシの成虫まで成長することはほぼないと言えます。
そのため、その点は心配しなくてもいいでしょう。
幼虫の段階では、あの嫌な臭いもありません。
ただ、あまり気持ちのいいものではないですが・・・。
洗濯物に卵を産み付ける理由
ではなぜカメムシは洗濯物に卵を産み付けるのでしょうか。
カメムシは、エサとなるものの近くに卵を産みます。
それは幼虫のエサとなるものがないと成長しないからですね。
そして、カメムシにとって快適な環境に卵を産みます。
カメムシのエサとなるのは、植物の葉や茎、果実などです。
これらの液を吸収してエサとしています。
それなら、なぜ洗濯物に?と思うところですが、
おそらく近くにカメムシにとってエサとなるものがあるからでしょう。
エサの近くにたまたま洗濯物があって、カメムシとしては葉っぱの裏に卵を産み付けている感覚で洗濯物に卵を産んでいます。
(当然区別なんてつきませんから・・・)
洗濯物にカメムシの卵がついていた場合の対処法
では、もし洗濯物にカメムシの卵がついていた場合はどうすればいいでしょうか。
このカメムシの卵ですが、洗濯物の繊維に絡むようにくっついているので、なかなか取れません。
無理矢理とってしまうと、卵を潰してしまいます。
卵の取り方ですが、粘着力の強い布製のガムテープなどで取りましょう。
そして、卵を取った後はガムテープでしっかりと封をしましょう。
もし孵化しても幼虫が出てこれないようにします。
封をした後は、そのままゴミ箱などに捨てます。
カメムシの卵が洗濯物の表面についていれば確認できるのですが、
裏側なら分かりにくいので、夏場の洗濯物は裏もチェックするようにしましょう。
洗濯物にカメムシの卵をつかなくする方法
では、洗濯物にカメムシの卵がつかなくするにはどうすればいいでしょうか。
洗濯物にカメムシの卵を産むのは、近くにカメムシがいるからです。
カメムシといっても、どこにでもいるわけではありません。
全然見ないという家もあるでしょう。
カメムシの卵がついているのは、それなりの原因があります。
カメムシが好きなものを近くに置かない
まずは、カメムシが好むものを近くに置かないようにしましょう。
カメムシのエサとなるのは植物ですが、ツルが伸びる豆類の植物を特に好みます。
他にも、セリ科の三つ葉、明日葉、パセリやにんじんなども好みます。
こういったものは家庭菜園で育てている場合も多いと思います。
もしカメムシをよく見かけるのであれば、場所を変えてみるなどして様子を見てみるといいでしょう。
カメムシが嫌いなものを近くに置く
もう1つはカメムシが嫌いなものを近くに置くという方法です。
カメムシは、ミントやハッカなどのハーブを嫌います。
もし家庭菜園などをしているのなら、一緒にハーブも栽培してみると対策になります。
まとめ
洗濯物についた虫の卵の対策について紹介しました。
これはカメムシの卵なので、カメムシそのものを寄せ付けないようにするといいでしょう。
カメムシの対策についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
「カメムシを寄せ付けない方法は?予防と駆除方法について」