秋になると、スーパーの果物売り場に
つやつやの「柿」が並び始めますね。
甘くて食べやすいので、ついもう1個・・・と手がのびてしまいます。
でも、「柿を食べ過ぎると体が冷える」という話を聞いたことはありませんか?
そこで、柿の栄養と、期待できるはたらき、
そして「体が冷える」というのは本当なのかについて調べてみました。
柿にはどんな栄養がある?
「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるくらい、
柿は昔から体にいい果物といわれてきました。
実際に、どんな栄養が含まれているのか見てみましょう。
ビタミンCがたっぷり
柿でまず注目したいのがビタミンCです。
日本食品標準成分表によると、甘柿(生)には
100gあたり70mgのビタミンCが含まれています。
大人の1日のビタミンCの推奨量は100mgなので、
中くらいの柿を1個食べると、1日に必要な量の多くをとれる計算になります。
ビタミンCは、肌の健康を保つのに欠かせない栄養素で、
体の調子を整えるはたらきがあります。
β-カロテンとβ-クリプトキサンチン
柿のきれいなオレンジ色は、
β-カロテンやβ-クリプトキサンチンといった色素によるものです。
これらは体の中で必要に応じてビタミンAに変わり、
皮膚や粘膜の健康を保つのに役立ちます。
β-クリプトキサンチンは、みかんに多いことで知られている成分ですね。
食物繊維やカリウムも
甘柿100gには、食物繊維が1.6g、カリウムが170mg含まれています。
食物繊維はおなかの調子を整えるのに、
カリウムは体の中の余分な塩分(ナトリウム)を外に出すのに役立ちます。
柿の効能として期待できること
柿に含まれる栄養から、次のようなことが期待できます。
- ビタミンCによる、肌の健康の維持
- β-カロテンなどによる、皮膚や粘膜の健康の維持
- 食物繊維による、おなかの調子を整えるはたらき
- カリウムによる、余分な塩分の排出
ただし、柿を食べれば病気が治る、というわけではありません。
いろいろな食べものとバランスよくとることが大切です。
ちなみに、柿は甘柿(生)100gあたり63kcal。
果物の中ではとびぬけて高いわけではありませんが、糖分も含まれているので、
食べる量には気をつけたいところです。
柿を食べ過ぎると体が冷えるって本当?
「柿は体を冷やす」という話は、
東洋医学(薬膳)の考え方からきています。
東洋医学では、食べものを「体を温めるもの」と「体を冷やすもの」などに分けて考えますが、
柿は体を冷やす性質の果物に分類されることが多いようです。
なので、冷え性の方や、おなかを冷やしやすい方は、
食べ過ぎないほうがいいといわれているんですね。
ただ、これはあくまで東洋医学の考え方で、
柿を食べると体温が下がる、ということが科学的に確かめられているわけではないようです。
とはいえ、冷蔵庫で冷やした柿をたくさん食べると、
おなかが冷えて調子をくずすことはありそうです。
寒い時期や冷えが気になるときは、
常温に戻してから食べたり、温かい飲みものといっしょに食べたりするといいですね。
柿を食べ過ぎるとどうなる?注意したいこと
体にいい柿も、食べ過ぎには注意が必要です。
おなかがゆるくなる・便秘になることも
果物をたくさん食べると、おなかがゆるくなることがあります。
また、柿の渋みのもとである「タンニン」には、
腸の動きをおさえるはたらきがあるともいわれていて、
人によっては便秘ぎみになることもあるようです。
まれに「胃石」ができることも
柿の渋みの成分(タンニン)が胃の中で固まって、まれに
「胃石」と呼ばれるかたまりができることがあります。
柿や干し柿を一度にたくさん食べたり、毎日いくつも食べ続けたりした場合や、
胃の手術を受けたことがある方などで起こりやすいとされています。
胃石は胃潰瘍や腸閉塞の原因になることもあるので、甘くて食べやすくても量はほどほどに。
柿を食べたあとに胃の痛みや吐き気、おなかの張りが続くときは、医療機関を受診してください。
食べるのは1日1個くらいまでに
柿は甘くて食べやすいので、つい2個、3個と食べてしまいがちです。
ほかの果物や食事とのバランスを考えると、
柿は1日1個くらいを目安にしておくと安心ですね。
糖尿病などで食事の指導を受けている方は、
医師や管理栄養士の指示にしたがってください。
美味しい柿の選び方と保存方法
せっかくなら、美味しい柿を選んで、美味しいうちに食べたいですよね。
選ぶときのポイント
美味しい柿を選ぶときは、次のような点を見るとよいといわれています。
- へたが緑色で、実にぴったりついている
- 皮にハリとつやがあり、色むらが少ない
- 手に持ったときに、ずっしりと重みを感じる
保存は乾燥を防いで冷蔵庫へ
柿は、へたのほうから水分が抜けていくといわれています。
すぐに食べないときは、へたに水でぬらしたキッチンペーパーをあててから
ポリ袋に入れ、へたを下にして冷蔵庫の野菜室に入れておくと長持ちしやすくなります。
やわらかくなりすぎた柿は、冷凍してシャーベットのようにして食べるのもおすすめです。
まとめ
柿の栄養と、食べ過ぎについてまとめると、
- 柿は100gあたりビタミンCが70mgと多い
- β-カロテンやβ-クリプトキサンチン、食物繊維、カリウムも含む
- 「体が冷える」は東洋医学の考え方。冷えが気になる人は食べ過ぎに注意
- 食べ過ぎると、おなかの調子をくずしたり、まれに胃石ができたりすることも
- 1日1個くらいを目安に、ほかの食べものとバランスよく
旬の柿を、ほどよい量で美味しく楽しんでくださいね。
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