春になると、いろいろな野菜が旬の時期になりますが、
あまりなじみのない野菜も実はたくさんあります。
そんな野菜の1つに
「のらぼう菜」
というものがあります。
これも春が旬の野菜なのですが、
今回はこの「のらぼう菜」について紹介します。
のらぼう菜ってどんな野菜?
「のらぼう菜(野良坊菜)」は、伝説の野菜とも言われています。
なんでも、江戸時代の天明・天保の大飢饉を救ったとされています。
のらぼう菜という名前は、野に生えているという意味の「野良ばえ」から由来したといわれています。
主に、東京都、埼玉県、神奈川県で栽培されています。
東京では、江戸東京野菜普及推進連絡協議会により「江戸東京野菜」に認定されています。
のらぼう菜は、アブラナ科の一種で、見た目は菜の花に似ています。
伸びてきた花のつぼみを開花前に長さ20cmぐらいで茎を刈り取って収穫します。
味は、苦みは全くなく、茹であがりの色が鮮やかで、甘味の強いのが特徴です。
旬は3月中旬〜4月下旬となっています。
のらぼう菜の栄養分と効能は?
のらぼう菜の栄養分ですが、
ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれています。
「ビタミンC」は、皮膚や粘膜の保護をしたり、からだの各機能を調節する役割があります。
「食物繊維」は腸などをきれいにする働きがあります。
また、βカロテンも豊富に含まれています。
「βカロテン」は、抗発ガン作用や免疫賦活作用などがありますが、
他にも、体内でビタミンAに変換されるため、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持、喉や肺など呼吸器系統を守る働きがあるとされています。
その他には、ビタミンAや鉄分も豊富に含まれています。
のらぼう菜の美味しい食べ方
のらぼう菜の食べ方ですが、定番なのは「おひたし」です。
また、菜の花と同様に「からし和え」にしても美味しく食べられます。
また、花の部分は天ぷらに、茎の部分はマヨネーズを付けて食べたり、
葉の部分はさっと炒めて食べても美味しく食べられます。
のらぼう菜はどこで購入できる?
この「のらぼう菜」ですが、関東地方でのみ栽培されているので、
全国各地ではなかなか販売されていません。
関東地方の方ならスーパーなどでも見かけますが、地域によってはなかなか販売されていないのが現状です。
ネット通販でも取り扱いがないようなので、関東地方に行った際にスーパーなどで買う、
という方法しかないようです。
のらぼう菜の栽培について
購入できないのなら、いっそ栽培してしまうという方法もあります。
「のらぼう菜」は、9月下旬頃に種をまいて苗を作り、
11月初旬頃に苗を畑に植えつけ、翌年の3月下旬頃からトウ(花茎)を摘み取って収穫します。
寒さに強い野菜で、気温が氷点下になっても枯死することはなく、寒さの厳しい冬の間も生育します。
基本的に冬に育てる野菜なので、病気や害虫の心配があまりない野菜なので、栽培しやすいでしょう。
プランターでも栽培することができます。
種はホームセンターなどで販売されていると思いますが、
地域によっては取り扱いがないかもしれません。
種はネット通販でも取り扱いがあります。
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【藤田種子】のらぼう菜野菜のタネ |
まとめ
のらぼう菜について紹介しました。
地域によっては見かけない野菜ですが、栽培が簡単な野菜なので、
自分で育ててみるのもいいですね。