夏頃になると旬になる「葉生姜(葉しょうが)」。
ショウガの根茎がまだ小さく柔らかいうちに葉が付いたまま若取りしたものです。
一般的な生姜ほど辛みが強くなく風味がいいのが特徴です。
生産地が関東に集中しているため、関西の方にはあまり馴染みがないかもしれませんね。
その生産地から「谷中生姜」とも呼ばれています。
旬は6〜8月で、生のままでも食べることができます。
今回は、この葉生姜の食べ方や下処理、保存方法などについて紹介します。
葉生姜の下処理の方法は?
葉生姜は食べるためには下処理が必要になります。
ただ、方法は簡単です。
まず葉の部分を15cm程度残して切り落とします。
次に、根のついている部分を手で割ります。
その後、乾燥した布でこするようにします。
包丁の刃先で薄い皮を落としてもいいでしょう。
下処理はこれで終わりです。
葉生姜の食べ方について
葉生姜の代表的な食べ方としては、やはり「甘酢漬け」でしょう。
そして、焼き魚などのあしらいに使われるのが一般的です。
また、甘酢漬けにしたものを細かく刻んでご飯に混ぜて食べても美味しいです。
また、醤油漬けも美味しく食べられます。
葉生姜の根茎部分の皮をむいてから、太い物は漬かりやすいように半分に割るように切って、それを醤油に漬け込むだけです。
他のレシピとしては、天ぷらも美味しいです。
葉しょうがの皮をむいてから衣を付けて、天ぷらにします。
また、醤油に15分程度漬け込んでから天ぷらにしてもいいでしょう。
葉生姜の選び方と保存方法について
葉生姜の食用部分は、小指大ほどの大きさです。
そのため、大きく育ちすぎていないもの、茎がまっすぐ伸びているものを選びます。
また、根が乳白色で、茎の付け根がはっきりとしたピンク色、葉が緑色で、全体にしっとりとしていて、みずみずしいものがいい葉生姜です。
この葉生姜ですが、あまり日持ちはしません。
また、乾燥にも弱くなっています。
そのため、保存方法としては、
根の部分を新聞紙などで包み、葉の部分はビニール袋などで覆って、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
根の部分を水につけておくと少し長持ちするとも言われています。
ただ、それでも長くは持たず鮮度がすぐ落ちてしまうため、早めに食べるようにしましょう。