日本には古くから続いているお祭りが数多くあります。
栃木県で450年以上の歴史があるお祭りとして
「山あげ祭」
があります。
山あげ祭は、栃木県の那須烏山市で毎年7月に開催されます。
今回はこの山あげ祭の日程・アクセスや駐車場・見どころなどについて紹介します。
山あげ祭の日程・アクセスは?
2018年の山あげ祭の日程は、
7月27日(金)〜29日(日)
となっています。
場所は、
栃木県那須烏山市内
で開催されます。
会場へのアクセスは、
電車の場合、
JR烏山駅から徒歩で約1~30分(上演場所により異なります)
車の場合、
北関東道 宇都宮上三川ICから国道4号経由で約40km
となっています。
また、例年JR東日本から山あげ祭の開催期間の最初の2日間に、
リゾートやまどり車両を利用した「快速烏山山あげ祭り号」が運行されます。
全席指定で新宿駅から発車します。
(発売は1ヶ月前の10時からの予定)
駐車場は無料駐車場が1000台分あります。
山あげ祭の歴史
山あげ祭は、1560年に戦国大名で烏山城主だった那須資胤(なす すけたね)が、
城下五町鎮守である牛頭天王(ごずてんのう)を八雲神社にお祀りして
疫病退散・五穀豊穣・天下泰平の祈願をしたのが始まりとされています。
当時は奉納の余興として、相撲や神楽獅子が催されていましたが、
享保から宝暦年間にかけて歌舞伎舞踏が取り入れられるようになり、
江戸時代の末期頃に野外歌舞伎へと変化しました。
山あげ祭の見どころは?
山あげ祭の見どころとしては、
野外劇で行われる歌舞伎と
祭りの熱気を最大限に体感できる「ぶんぬき」があります。
山あげ祭では、奥行きが100メートルもある大掛かりな舞台装置を道路に据えて、
三味線と唄にのって美しい踊りを披露する野外歌舞伎が見どころです。
この野外歌舞伎の舞台背景には、網代状に組まれた竹を骨格にして地元特産の「烏山和紙」を幾重にも貼り、
その上から山水画を描いた「はりか山」が用いられます。
この「はりか山」を人力で持ち上げて舞台を設置することから「山あげ祭」という名称になりました。
舞台上に配置する道具は、
大山、中山、前山、館波、橋といった多くの種類があります。
これらの舞台装置を、木頭と呼ばれる指揮者の合図で様々な形態に変わる仕掛けとなっています。
山あげ祭は、元田町、金井町、仲町、泉町、鍛治町、日野町の6町が一年ごとの当番制で行事を執り行ないます。
はりか山は毎年作り直されるため、毎年違う山を見ることができます。
ちなみに2017年の当番町は「仲町」となっています。
演目にも種類があり、
「将門」「戻橋」「蛇姫様」といったものがあります。
1つの舞台が終了すると舞台や道具はすぐに回収され、次の場所へ移動します。
この撤収の手際のよさも見どころの1つとなっています。
舞台は1日に5〜6回上演されます。
もう1つの見どころとして「ぶんぬき」があります。
「ぶんぬき」とは、各町の屋台同士が、お囃子の激しさを競う行事です。
相手のお囃子を「ぶんぬく」ということから「ぶんぬき」と呼ばれるようになりました。
一番の見どころは、全町の屋台が揃っておこなう「ぶんぬき」で、
およそ30分間にわたってお囃子を演奏し続けます。