日本には「奇祭」と言われるちょっと変わったお祭りがいくつもあります。
そんな奇祭の中で、毎年2月に愛知県で行われているのが
「きねこさ祭」(御田祭りとも言われています)
です。
きねこさ祭は、尾張三大奇祭と呼ばれ、名古屋市無形民族文化財にも指定されています。
このお祭りは、厄除けや五穀豊穣などを祈るもので、1000年以上の歴史があります。
今回はこの「きねこさ祭」の日程・見どころなどについて紹介します。
きねこさ祭の日程・会場・アクセスについて
「きねこさ祭」は、毎年旧暦の1月17日に開催されます。
2018年の開催日は
3月4日(日)
となっています。
時間は12:30〜で、
場所は、
七所社(中村区)及び庄内川
(愛知県名古屋市中村区岩塚町字上小路7番地)
で開催されます。
会場へのアクセスは、
地下鉄東山線「中村公園」から市バス2番のりば「戸田荘」または「服部」行き「岩塚本通5丁目」で下車
となっています。
きねこさ祭の概要とタイムテーブルについて
きねこさ祭は、もともと御田神社の祭礼だったものが七所社に受け継がれました。
子孫繁栄、天下太平、五穀豊穣などを祈念して行われる祭礼で、厄除けに霊験があると伝えられています。
名前の由来は、祭具の「きね」(たて杵)と「こさ」(杵からこすり落とした餅の意)に由来しています。
当日のタイムテーブルとしては、
12:30から「川祭り」が行われます。
川祭りは、川の中に笹竹を立てて、一人が登り、折れた方角でその年の吉凶を占います。
14:00からは、参道で「古式行列」が、
15:00からは、境内で「本祭り」「厄除神事」などの神事
が開催されます。
きねこさ祭の見どころは?
きねこさ祭の見どころとしては、祭りの後半に行われる「厄除け神事」があります。
この厄除け神事は、境内でそれぞれの役者が順に所作を行っていくのですが、
出番ではない役者が、祭具(「きね」や「こさ」)で周りの厄年の方や、参拝客の尻を叩いたり、背中や頭を小突いたりします。
祭具で叩かれることが厄落としになるので、
参拝客が役者に群がって、自分から叩かれに行きます。
この様子が奇祭と呼ばれている理由となっています。