スーパーなどの野菜コーナーに行くと、最近はいろんな種類の野菜が売っています。
豆類でもいろんな種類があって、中にはよく分からない種類のものもあります。
そんなあまり名前を耳にしない野菜の
「十六ささげ」
について紹介します。
十六ささげの特徴と旬の時期
「十六ささげ」は「三尺ささげ」とも呼ばれますが、見た目はサヤインゲンに似ています。
さやの長さが30~50cmほどで、柔らかいのが特徴です。
品種もいくつかあり、鞘が長い物、短い物、鞘の色が濃い緑、黄緑色の物があります。
中の豆は熟すと赤褐色になり、豆として食べることができますが、一般的には若いさやのまま食べます。
東南アジアでポピュラーな野菜ですが、日本ではあまり人気がないようです。
日本での十六ささげの産地は、 愛知県と岐阜県が中心で、
愛知県では「あいちの伝統野菜」、岐阜県では「飛騨・美濃伝統野菜」
となっています。
十六ささげの旬の時期は、
6月下旬から~9月下旬
となっています。
主に夏の野菜ですね。
十六ささげの栄養分は?
十六ささげは豆類なので、栄養価が高い野菜です。
タンパク質、ビタミン類、ミネラルなどが多く含まれます。
栄養分での特徴としては、βカロテンが多いことです。
豆類にもβカロテンは多く含まれますが、
十六ささげは、さやいんげんのおよそ2倍のβカロテンが含まれています。
また、不溶性の食物繊維も多く含まれているので、便秘などの改善も期待できます。
十六ささげの選び方と保存方法について
十六ささげの選び方ですが、緑の色が鮮やかなものを選びましょう。
十六ささげは時間が経つと色が黄色みを帯びてきます。
そして、太さはあまり太くないものにしましょう。
太く大きいものは育ち過ぎている場合があるので、筋が硬い場合があります。
若く細い物のほうが柔らかく美味しいものになります。
十六ささげの保存方法ですが、十六ささげは乾燥しやすいため、
そのままにしておくとすぐにしおれてしまいます。
そのため、袋や密封容器に入れてから冷蔵庫に入れて保存します。
冷凍保存する場合、さっと塩茹でして適当な長さに切ってから冷凍するといいでしょう。
十六ささげのゆで方とゆで時間について
十六ささげは、そのままで食べるのには適していません。
そのため、下処理として、少し塩を入れたお湯でさっと茹でてから料理に使います。
ポイントとしては、火を通しすぎないようにします。
食べたときの食感を楽しめるように、ゆですぎないようにしましょう。
ゆで時間としては、好みもあるため若干前後しますが、
だいたい1分程度でいいでしょう。
料理の使い方としては、サヤインゲンと同じように使うことができます。
茹でたものを和え物やサラダにしたり、バターとからめて肉料理や魚料理の付け合わせとしても使われます。
また、油との相性もいいので、炒め物もおすすめです。
煮物でも食べられますが、煮すぎると色が茶色くなってしまうので、煮すぎないよう注意しましょう。