スーパーで刺し身のパックなどを買うと一緒に入っている「食用菊」。
食用というだけあって、あの菊は食べられるのですが、意外とそのまま捨ててしまっている方も多いのではないでしょうか。
実はこの食用菊はいろいろな栄養分があります。
今回はこの食用菊の栄養分と効能などについて紹介します。
食用菊の栄養分は?
刺身のツマに添えられていることが多い食用菊ですが、これにはいくつか種類があります。
山形県の「もって菊・もってのほか」、新潟県の「カキノモト」(紫菊)、黄色い「阿房宮」などがあります。
食用菊の旬は種類によって多少違いがありますが、秋が旬となっています。
この食用菊には、いろいろな栄養分が含まれています。
まずビタミン類。
食用菊にはビタミンB1、B2、C、Eが含まれています。
また、ミネラルも多く、
カリウム、マンガンなどが含まれています。
他にも、βカロテン、葉酸も含まれています。
食用菊の効能は?
食用菊の1つである紫菊は昔から「延命楽」と呼ばれていて、その効能から長生きできると言われています。
食用菊には、「クロロゲン酸」「イソクロロゲン酸」が含まれ、発がん予防効果や悪玉コレステロールを抑える効果などがあるとされています。
また、食用菊を食べることで解毒成分である「グルタチオン」の生成が高まるため、解毒効果もあります。
刺身と一緒に入れるのは、この解毒作用があるからなんですね。
また、食用菊には抗酸化作用があるとされていて、解毒作用もあるため、アンチエイジングにも効果が期待できます。
これ以外にも、視力の改善、高血圧の改善にも食用菊が有効とされています。
このように、食用菊はいろいろと効能があるので積極的に食べたいところですが、あまり多く食べ過ぎるのはよくないようです。
食べやすい調理方法について
食用菊にいろいろな効能があると分かっても、そのまま食べるのには抵抗がありますよね。
食用菊の調理方法としては、まず茹でてから料理に使用します。
独特の食感と鮮やかな色を活かすために、茹で方に注意しましょう。
食用菊の茹で方としては、
まず鍋に湯を沸かし、1リットルあたり大さじ1杯程度の酢を入れます。
花びらをがくから外しておき、熱湯に入れます。満遍なく火を通すために、上下を返すようにするのがポイントです。
花びらに透明感が出てきたら茹であがりです。
ザルにとってから、たっぷりの冷水にさらし、完全に冷めたら引き上げて、軽く絞って水気を切ります。
後は和え物などに使うといいでしょう。