日本にはいろいろな種類のキノコ類が生えています。
食べたら美味しいキノコがある一方、食べたら毒があるものや触るだけでダメなものまであります。
今回はそんな中でも危険なキノコである「カエンタケ」の触った場合の症状や日本での生息地について紹介します。
カエンタケはどんなキノコ?
カエンタケの見た目はわりと特徴的なため、見るとすぐ分かります。
あまりキノコっぽくないですが、赤い見た目のため間違えて食べる危険性は少なそうです。
普通のキノコと違い、傘の部分がないのが特徴です。
日本ではそれほど多く生息している訳ではないのですが、昔からある毒キノコの一種です。
さすがに間違えて食べることはないと思いますが、触るだけでも症状が出るので注意が必要です。
カエンタケは赤いのが特徴なのですが、中には白いカエンタケもあるそうです。
カエンタケを触るとどんな症状になる?
カエンタケは毒キノコです。それも猛毒です。
致死量は3g程度と言われています。
これはもちろん、食べた場合です。
食べてしまった場合は10分程度で症状が現れます。
症状としては、腹痛や嘔吐、下痢症状が続き、
その後、めまいや手足のしびれ、呼吸困難や言語障害等の症状が現れ、
肝不全や腎不全、呼吸器不全に繋がり死に至ります。
例え回復したとしても、脳が萎縮したり、言語障害や運動障害などの後遺症が残る場合もあるそうです。
(実際に日本で過去に10名中毒になり、2名の方が亡くなっています)
そして、このカエンタケは触っただけでも、皮膚がただれてしまいます。
もし触ってしまった場合は、石鹸で洗い流してください。
石鹸に含まれる界面活性剤が働いて、毒と一緒に流れていきます。
軍手をしていても、軍手に毒素が残る可能性もありますので触らないようにしましょう。
カエンタケの生息地と時期は?
カエンタケは、日本、中国、ジャワ島などで生息します。
日本では、関西地方での目撃情報が多いようです。
特に、ブナ科の枯れ木に多く生息します。
(仙台で目撃したという情報もありますので、関西地方以外でも注意しましょう)
そのため、枯れ木近くのキノコには注意しましょう。
時期としては、初夏から秋にかけてよく見られます。
キノコ狩りなどで山に入る際は十分気をつけましょう。