日本ではいろいろな野菜が流通していますが、
その地元独自の野菜も多くあります。
そんな野菜の1つに
「ひろっこ」
というものがあります。
主に秋田県で食べられる冬の野菜ですが、
今回はこの「ひろっこ」の旬の時期や栄養・食べ方などについて紹介します。
ひろっこってどんな野菜?
「ひろっこ」は、1メートル以上の雪の下から掘り出されるアサツキの若芽のことです。
正確には「野蒜(ののひろ)」というものになります。
見た目は、黄白色でより白っぽく、曲がっているのが特徴です。
秋田県の他にも、山形や岩手、福島でも食されますが、陽にあてて青くするなど、地域によって形態が少し違うようです。
名称も「ひろっこ」「きもど」「しらひげ」と呼ばれることもあります。
「ひろっこ」は主に秋田県での呼ばれ方です。
ひろっこの味ですが、生で食べるとかなり辛いのですが、少し火を通すと甘くシャキシャキとした歯ごたえが特徴です。
旬の時期は、だいたい冬から春にかけて、
1月ぐらいから4月ごろ
となっています。
ひろっこの栄養は?
「ひろっこ」はネギの仲間なので栄養分としては、ネギと同じようなものとなっています。
ただ、栄養が凝縮されているため、栄養価が高く、
ネギの特徴である「硫化アリル」は長ねぎの約2.5倍もあります。
この硫化アリルには、疲労回復や風邪予防に効果があるといわれています。
ひろっこの食べ方について
「ひろっこ」の代表的な料理としては、
「酢味噌和え」
があります。
サッと湯がいたひろっこと酢味噌を和えて食べるというシンプルな食べ方ですが、
シャキシャキした食感と火を通すと甘味が出るひろっこの特徴を味わえます。
他にも、「天ぷら」でも美味しく食べられます。
干しエビなどを入れてかき揚げにするといいでしょう。
ひろっこは油との相性がいいので、より甘味が増します。
また、油と相性がいいのでシンプルに炒め物にしても美味しく食べられます。
ひろっこはどこで購入できる?
この「ひろっこ」ですが、東北地方以外ではあまり店ではお目にかからないと思います。
ネット通販なども調べてみましたが、取り扱っているところはあまりないようです。
Yahooショッピングや楽天ではたまに扱われることがあるようです。
東北地方以外ではなかなか入手が難しそうですね。。