夏休みになると、楽しみがある一方、宿題が多くて悩んでいるお子さんも多いと思います。
そんな夏休みの宿題でやっかいなのが
「読書感想文」
ですね。
昔は苦労したなぁ・・・という記憶がある方も多いと思います。
もしお子さんが読書感想文で困っているのなら、
なんとかしてあげたい、という気持ちもありますが、
親が手伝ってもいいのか迷うところでもあります。
そんな読書感想文で悩む低学年のお子さんがいらっしゃる親御さん向けに、
読書感想文の書き方のコツと親としても教え方について紹介します。
読書感想文を親が手伝うのはあり?
夏休みももう終わりそうなのに、読書感想文がまだ手付かず。
本を買ってきたものの、原稿用紙に向かったまま・・・。
こんな状態だと、親が手伝ってあげたくなります。
ただ、子供の宿題を親が手伝ってもいいものかどうか、
と迷うところですが、親が子供の宿題を手伝ってはいけません。
というか、親が手伝うと、先生からはバレバレです。
子供っぽく書いたつもりでも、先生が見ると不自然さがどうしても出るんですね。
また、書き方を教えるつもりで、
「こんな感じに書くといい」とか「次はこんな感じに」とか、
そういった指示をすると、それも親の読書感想文になってしまいます。
低学年のお子さんの読書感想文の教え方はどうする?
直接的でも間接的でも、指示して書かせる形にすると、
どうしても不自然な読書感想文になります。
あくまでお子さんが自力で読書感想文を書くには、
教えて書かせるのではなく、導くような形がいいでしょう。
まず本選びですが、今のお子さんの興味とレベルにあった、
本人が面白いと思う本にしましょう。
まずは、お子さんが読書するのですが、
親としては付箋を用意して、
お子さんに、面白いと思ったところに付箋を貼ってもらうようにします。
そして、付箋を貼ったページでは、
何が面白いと思ったか、なぜそう思ったか、
ということを聞いて、その付箋に書き込みます。
その都度やってもいいですし、最後まで読んでからやってもいいです。
付箋に書き込むのは親がやってもいいでしょう。
ただ、あくまで感想を答えるのはお子さんです。
すべての付箋を貼ったページでそれをやった後は、
総括してインタビュー形式で感想を聞きます。
「この中から一番面白かった(悲しかったなど)ページはどれ?」
「どうしてそう思った?」
「〇〇くんだったらどうしてたと思う?」
といったインタビューをして、感想を言葉にしてまとめていきます。
ここまでくれば、読書感想文の材料が出来たようなものです。
後は、この感想などの内容を文章としてまとめます。
小学校低学年なら、3段構成ぐらいでいいでしょう。
最初は、書き出しの部分、
次が、感想の中心となる部分、
最後は結論を書く結びの部分、
という形にします。
本を読んで感じたことを自分の言葉で書くように導いてあげます。
低学年の読書感想文のまとめ方
では、読書感想文のまとめ方です。
3段構成で説明していきます。
書き出しの部分
まずは、読書感想文の書き出しですね。
書き出しは、
「ぼくは(わたしは)XXXという本を読みました。」
といった感じで始めます。
次に、なぜこの本を選んだのかという理由をかきます。
「表紙の絵がおもしろそうだったのでえらびました」
「この作者(シリーズなど)の本は前に読んだことがあったのでえらびました。」
など、本を選んだ理由を続けて書いていきます。
感想の部分
読書感想文の中心となる部分です。
あらすじを書くのもこの部分ですが、
あらすじはあまり詳しく書くのではなく、簡単な内容にしましょう。
あらすじを、たくさん書いてしまうと、散漫な読書感想文になってしまいます。
また、あらすじは別に書かなくても問題ありません。
この部分では、本の中のどんなシーンが印象に残ったのか、
そこでどう感じたのか、などの自分の気持ちを書いていきます。
この部分が充実していると、いい読書感想文になります。
「ぼく(わたし)がいちばん心に残ったのは~の場面です。なぜなら~」
「XXが~したとき、ぼく(わたし)はとてもかわいそうと思いました」
「もし、ぼく(わたし)がXXだったら△△していたと思います」
といった内容を、感想をまとめておいたものを使って書いていきます。
結びの部分
この部分では、本を読んだ全体的な感想をまとめて書きます。
よくあるのが
「おもしろかったです」
という終わり方です。
本来はあまりよくないのですが、低学年ならぎりぎりOKとも言えます。
お子さんがこれ以上書くのが難しそうなら、そのまま終わってもいいでしょう。
まだ書きたいようなら、もう少し工夫してみましょう。
本を読んで、どう思ったか、自分ならどうしたいか、
本を読んで今後どうしようと思ったか、
などを書いてみるといいでしょう。