そろそろ「らっきょう」を漬けようかなぁ
って思っている方もいるのではないでしょうか。
ただ、毎年らっきょうを漬けても余ってしまって・・・なんてことも。
らっきょうの食べ方といっても、カレーのときにちょっと食べるとか、
漬物の1つとして食べるとか、
そういうのが多いと思います。
なので、あんまり減らない!
ですよね。
ただ、らっきょうには健康にいい効能もあるので、
積極的に食べたいところ。
そこで、らっきょうの効能と、
その効果的な食べ方についてまとめました。
らっきょうの効能とは?
らっきょうは、その昔、中国で漢方として使われてきたそうで、
漢方だけあって、いろいろな効能があるようです。
ガンの予防と抑制
らっきょうには辛さと臭いがありますが、
これは「硫化アリル」という成分が原因です。
この硫化アリルの中に「ジアリルスルフィド」という成分があります。
このジアリルスルフィドには、体内で発生した発ガン性物質を解毒する酵素を
活性化させる働きがあります。
また、活性酸素を除去する働きもあるので、ガンの予防・抑制に効果があります。
他にも、フラボノイドという成分も含まれていて、
ガン細胞を死滅させる酵素の「アポトーシス」の働きを活性化させます。
また、強い抗菌作用もあるので、ピロリ菌にも効果があります。
他には、「サポニン」という成分もあり、
高い抗酸化作用を持つ「イソクリエチゲニン」という成分で
肺ガンや皮膚ガン・大腸ガンに有効的であるとされています。
整腸作用
らっきょうは食物繊維が豊富です。(ゴボウの3~4倍)
らっきょうの食物繊維は水溶性なので、
腸内で溜まった便を柔らかくし、排出を促す効果があります。
疲労回復
硫化アリルにはビタミンB1の吸収を助ける効果があります。
ビタミンB1は、疲労の原因となる乳酸たんぱく質の分解を助けます。
ビタミンB1といえば豚肉。
なので疲労回復には豚肉とらっきょうがいいようです。
・血流・生活習慣病の予防・改善
硫化アリルには血液をサラサラにする働きがあります。
また、大豆に含まれるレシチンやサポニンを含む味噌と合わせるとより効果的です。
糖尿病・高血圧予防・改善
らっきょうには「フルクタン」という成分も含んでいて、
腸内のビフィズス菌のエサになります。
その結果、ビフィズス菌が活性することで、食後の血糖値の上昇を抑えます。
また、腸内でコレステロールや胆汁酸の吸着をし、
外へと排出するのでコレステロール値の上昇・動脈硬化や
心筋梗塞・脳梗塞予防に期待ができます。
血糖値、中性脂肪、コレステロールの低下
らっきょうにはフルクタンという水溶性食物繊維が多く含まれます。
これが、血糖値の改善やコレステロールの排出に大きな効果があります。
水溶性食物繊維は腸の中に入ると、
コレステロールや血糖を包んで体外に排出する働きがあります。
と、らっきょう1つでかなり多くの効能があります。
効能別の効果的なレシピ
こんないろんな効能があるらっきょうですが、
この効能をより効果的にするための食べ方があります。
(らっきょうを酢漬けするだけじゃないんですね)
がん予防の場合
らっきょうの調理法としては、油で揚げるのがいいようです。
素揚げや衣をつけて揚げるという食べ方がオススメです。
血液サラサラ効果の場合
硫化アリルの働きを強めるため、玉ねぎと合わせるといいようです。
食べ方としては、らっきょうと玉ねぎで野菜炒めにする、などがオススメ。
らっきょうや玉ねぎはスライスにして、30分ぐらい空気にさらしておきます。
血糖値低下・中性脂肪低下・コレステロール低下
血液の数値改善には、らっきょうの酢漬けがオススメ。
(というか一番定番な食べ方ですね)
食べ方としては、らっきょうの酢漬けを調理し、できれば漬け汁も一緒に摂取しましょう。
(大さじ1杯程度でOKです)
この漬け汁を肉料理(できれば豚肉がベスト)に使うといいでしょう。
調理がめんどくさい!という場合は、
らっきょうの酢漬けを食べるだけでもOKですし、
味噌と相性がいいので、らっきょうの味噌漬けにするのもオススメです。
食べすぎに注意!?
こんな健康にいい効能たっぷりな「らっきょう」なので、
だったら毎日山ほど食べてやろう、と思う方もいるかもしれませんが、
実は食べすぎは注意が必要です。
なぜかというと、原因は「硫化アリル」。
硫化アリルは胃の粘膜を刺激するので、胃が弱い方などは、
注意が必要です。
普通の方でも、お腹の調子が悪くなることもあるので、
食べる量はほどほどに・・・。
適量は1日に4粒程度なんだそうです。
まとめ
らっきょうって意外とすごいやつなんですね。
カレーのときぐらいしか食べてませんでしたが、
もっと積極的に食べようかな。