あまりなじみがない野菜かもしれませんが、
「黄ニラ」という名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
スーパーなどではあまり見かけませんが、中華料理などでは使われることがあります。
この黄ニラですが、ニラの品種ではなく、通常のニラとは品種は同じですが、栽培方法が違うものです。
黄ニラは、ニラの芽が出る前の根株に覆いを被せて光を制限し、軟白化させたものです。
今回はこの「黄ニラ」の旬の時期と選び方、保存方法などについて紹介します。
黄ニラの旬の時期と特徴について
黄ニラは、普通のニラとどう違うのかについてですが、
特徴としては、ニラ特有の臭みがなく、柔らかく甘みが有ります。
また、普通のニラは生で食べることはあまりありませんが、
黄ニラは生のままでも美味しく食べることができます。
逆に調理の際にはあまり火を通さないようにしたほうが美味しく食べられます。
この黄ニラの旬の時期は
2月
となっています。
2月12日は「黄ニラ記念日」となっているそうです。
(にっこりいいニラ=2月12日でこの日になりました)
黄ニラの栄養素と効能は?
黄ニラはニラと同じものですので、栄養素などもニラと同じです。
まず、黄ニラの栄養素としては「アリシン」があります。
ニラの臭いのもととなる栄養素で、ビタミンB1の吸収を助け、
疲労回復や滋養強壮に効果的です。
また、免疫力を高め、がんの予防にも効果があるとされています。
他にも、血行促進、冷え性や動脈効果、血栓の予防にも効果的です。
他の栄養素としては「βカロテン」があります。
βカロテンは抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られています。
他にも、体内でビタミンAに変換されるため、髪の健康維持や、視力維持、粘膜や皮膚の健康維持などにも効果的です。
また、ビタミンC、ビタミンEも豊富で、
ビタミンEは強い抗酸化作用があり、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立ちます。
黄ニラの選び方と保存方法は?
黄ニラの選び方としては、
艶があるもの、束の根もとを持った時に張りがあり大きく曲がらないもの
を選びましょう。
根もとの切り口を確認し、みずみずしく、切り口が新しい物を選びましょう。
また、葉は折れるとそこから傷むため、折れた葉が無い物を選ぶようにします。
保存方法ですが、黄ニラは鮮度が落ちると香りが弱くなるため、できるだけ早く食べるようにしましょう。
保存する場合は、葉が折れないように新聞紙などで包み、袋に入れてから冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。
冷凍保存も可能ですが、食感が悪くなるため炒め物などには不向きです。
冷凍保存の方法は、まず水で洗い、水気をふき取ってから調理で使う長さに切ってから小分けにし、
平たくしてラップに包んでから冷凍します。
使う場合は、解凍するとべたつくので、解凍せずに凍ったまま使いましょう。