最近見かけるようになってきた「アイスプラント」。
アイスプランツとも言われますね。
まだまだマイナーな野菜ですが、
害虫や病気に強いという特徴があるので、
家庭菜園などでも人気です。
最近は無農薬の水耕栽培でも育てる場合も多いようですね。
そんなアイスプラントの育て方のコツなどについて紹介します。
アイスプラントの苗とプランターの選び方
アイスプラントは種から育てる方法と苗から育てる方法があります。
アイスプラントは種から育てるのが難しい野菜なので、
家庭菜園の初心者なら苗から育てるのがおすすめです。
苗は本葉が4〜5枚あり、葉先がしっかりして枯れていないものを選びましょう。
緑色が濃いものが良い葉です。
アイスプラントは普通の野菜と違い、薄い塩水を与えますので、
他の野菜への影響がでるため、プランターが適しています。
アイスプラントは、成長すると50cm程度になるため、
60cm程度の標準タイプのものを使用します。
アイスプランツを植える時期は2月~6月中旬と9月~10月末頃です。
アイスプラントに適した土と水やりについて
アイスプラントの栽培に使う土は、市販の培養土で問題ありません。
プランターへは、水はけをよくするために、鉢の底に発泡スチロールを敷き詰めて、
その上に土を入れます。
上から2〜3cm程度空けておきます。
アイスプラントは南アフリカ原産のため、多湿が苦手です。
そのため、水やりは、表面の土が乾いた時に株の周りに泥跳ねがしないようにします。
水やりの水は、2週間の1回程度、塩分が1〜2%の水を与えると、
塩味のついた葉が収穫できます。
アイスプラントの肥料について
アイスプラントに追肥をするタイミングは、
だいたい苗を植えてから2週間ぐらいです。
1株当たり、肥料を3〜5g程度、株の周りに撒いておきます。
また、1週間に1度ぐらいの頻度で液肥を与えてもいいでしょう。
アイスプラントの収穫について
アイスプラントは、日当たりのいい場所で栽培すると、1ヶ月程度で収穫できるようになります。
目安は株の直径が50cmぐらいになったころです。
収穫は、株ごと抜いてしまわずに、大きくなった脇芽をちぎって収穫すれば、
また新しい脇芽が出てくるので、長く収穫できるようになります。
アイスプラントは、葉を成長させすぎると味が落ちるため、
育ったらすぐに収穫してしまいましょう。
ペットボトルでもできる!アイスプラントの水耕栽培の方法
アイスプラントの多くは、水耕栽培で育てている場合が多いようです。
というのも、アイスプラントには塩を吸収する性質があるので、土壌に含まれる重金属なども吸収してしまうことがあるためです。
そのため、土壌の影響を受けない水耕栽培がおすすめです。
水耕栽培のセットなどもありますが、もっと手軽にできるペットボトルでの栽培が人気です。
ペットボトルでの水耕栽培の方法ですが、
まず、種から栽培する場合は、小さいスポンジやロックウールなどに種をまいて、蛍光灯の光を使って発芽させます。
種を植えてから30日ほどたつと、苗の本葉が2~3枚になり、スポンジから太い根が出てきますので、そうなったら移植します。
水耕栽培のためには、1.5リットルのペットボトルを用意します。
そして、上から3分の1ぐらいのところで切断します。
切断したキャップがある部分を逆さにして、もう一方の部分に重ね合わせます。
そして、ペットボトルのキャップ部分から根が出るようにハイドロボールやロックウールなどで苗を安定させながら植えます。
(ハイドロボールを詰め過ぎに注意)
そこに、水栽培用の液体肥料を水で薄めたものを、根が浸かる程度に入れます。
これで準備完了です。
その後は、ベランダや窓際などの日光がよく当たる場所で成長させます。
だいたい植え付けてから40日程度すると株が大きくなってくるので、この段階で海水程度の濃度の塩水を与えます。
そこから10日程度、植え付けから50日程度で収穫できるようになります。
アイスプラントの育て方のコツ
アイスプラントは寒さに強い野菜です。
逆に暑さには弱く30度を超えると枯れ始めます。
そのため、夏場は注意が必要です。
冬は室内に置き、5度以下にならないようにしておくと、
枯れることがなく、翌年も同じ株で収穫できます。
花を咲かせてしまうと枯れてしまいますので、
冬を越す場合には花を摘み取るようにしましょう。
まとめ
アイスプラントはさっと水洗いするだけで食べられ、
軽い塩味がついているので、サラダなどがおすすめです。
また、茹でてお浸しにしたり、マリネとしても美味しく食べられます。